米国株関連の書籍は、初級者向け入門書から上級者向けの専門書まで100冊以上、今や専用コーナーが設けられている書店もある程充実していますね。
米国株投資にチャレンジしてみたいけど、まずは勉強したい!
だけど本が多すぎて選べないし、Amazonの評価だけだと良く分からない・・・
投資を始めたばかりだとこう考える人は多いと思います。
私は今でも新しい投資本が出ればできるだけ買うようにしていますが、良い投資本に出会うまで、何十冊も買って読んでを繰り返した結果、これは買って良かったな、と思うのは本当に数冊程度です。
勉強への投資は惜しむべきではないという意見もありますが、塵も積もれば山となる、何でも買っていては金銭面の負担が馬鹿にならないことに加え、そもそも良い本を探すのには結構な手間がかかりますよね。
そこで今回は、実際に主に米国株に関連する50冊以上の投資本を読んだ私が、
● (必須)米国株投資を始めるうえで最低限必要な知識が得られる、これだけはおさえておきたい3つの書籍
● (チャレンジ)初心者向けではないが、より上達するために読んでおきたい書籍
について、内容の概要と、おすすめする理由をお話します。
是非、最後まで読んでいただければありがたいです。
自己紹介
ブログ運営者のYYです。記事をご覧いただきありがとうございます。
米国個別株やインデックスの長期投資を中心に運用しています。会計士の知識を生かした個別株の銘柄分析や、自身の失敗を踏まえた長期投資での気づなど、役立つ情報をブログにまとめていますので、よろしければ他の記事もご覧になってください。
● 私の投資スタイルと運用額について↓
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おすすめの3冊
まず結論からお話しすると、私がおすすめするのは以下の3冊です。
➤ Market Hack流 世界一わかりやすい米国株投資の技法(広瀬隆雄)
➤ サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット(モーガン・ハウセル)
➤ 株メンタル トップ3%投資家の最強ソリューション(上岡正明)
この3冊を読むことで、
ことができるようになります。
いずれも1500円程度で、手に取りやすい価格帯のものを選びましたが、十分読み応えがあり、これから米国株投資を始める方には是非読んでいただきたい3冊です。
それでは、具体的な紹介に入ります。
Market Hack流 世界一わかりやすい米国株投資の技法
1冊目は、米国株投資をしていたら一度は名前を耳にしたことがあるかも知れない、「じっちゃま」こと広瀬隆雄氏が書いたこちらの書籍です。
著者 | 広瀬 隆雄 |
出版社 | 東洋経済新報社 |
初版発行 | 2013年12月 |
定価(本体) | 1,600円 |
おすすめ度 | ★★★(5段階中) |
① おすすめのポイント
広瀬氏は、JPモルガン、SGウォーバーグ(現UBSの一部門)といった投資銀行での株式引受や営業を中心に、米国株式市場に長年関わった経験を持っており、そこから得られた実践的なノウハウがこの書籍には詰め込まれています。
- 投資を始めて10数年程度の投資家では太刀打ちできない、長年にわたる実務家としてのノウハウが詰め込まれている
- 長期投資、短期投資で押さえるべきポイントを全体的に網羅
- 銘柄選びの判断基準や数値基準など、具体的な内容が記述されており、分かりやすい
② エピソードや裏話も豊富
ウォール街の裏話にところどころで触れられているのも、この書籍の特徴の一つです。
例えば、米国の著名投資家ジム・クレイマーがファンドマネージャーをやっていた頃に一緒に仕事した話などは印象的でした。
なお、広瀬氏は最近までYoutube・Twitter等でも米国株に関する解説・情報発信をやっていたので私も良く見ていたのですが、現在はおむすびチャンネルやnoteなど、有料会員向けのコミュニティに移行されています。
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サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット
いきなり2冊目で、投資じゃなくてマネー本じゃないかと突っ込みが入りそうですが、投資を始めようと思ったのであれば、生活する上で必要なお金が何なのか、まずは振り返って見る必要があるため、こちらの書籍をおすすめしています。
著者 | モーガン・ハウセル(訳:児島 修) |
出版社 | ダイヤモンド社 |
初版発行 | 2021年12月 |
定価(本体) | 1,700円 |
おすすめ度 | ★★★★(5段階中) |
① お金の本を挙げる理由
この書籍をおすすめするのは、投資を始める段階で、お金に対する向き合い方や、自分の中での裕福さの定義を意識を持っておくことが大切だろうなと改めて感じたためです。
このお金のマインドを養っておくことが、極めてギャンブル性の高い無謀な投資や、他人に対する見栄だけの浅い浪費を防いで、健全に資産形成していくことができると考えています(もちろん、投機的な面も楽しめるのが株式投資の良さの一つですが)。
② おすすめのポイント
この本は全20章で構成されており、各章でエピソードを交えながらお金とうまく付き合っていくことの大切さを説いています。
その中でも、個人的に特に印象深かったのは「裕福であり続けること」という章ですね。
稀代のトレーダー、ジェシー・リバモアの人生
この章では、稀代のトレーダーと呼ばれたジェシー・リバモアと、投資の神様と呼ばれるウォーレンバフェットを例に、裕福であり続けることの大切さ、難しさを挙げています。
リバモアは1920年代に一躍有名になったトレーダーで、商品や株式のトレードで稼ぐことにかけては天才的でした。ただ、そのトレードで自信を得た彼は大きな賭けに出た結果、借金とともに財産を失い、最期には失踪・自殺してしまうエピソードに触れています。
一方で、投資の神様と呼ばれるバフェットが大事にしているのは、裕福であり続けること、つまり市場から退場しないことであり、これが彼が厳しい投資の世界で生き永らえ、今日までにこれほどの財産を築いた要因の一つであるとしています。
- 投資に通じるお金との向き合い方を学べる
- 「悲観論はもっともらしく聞こえる」など、楽観論よりも悲観論の方が頭が良く見えやすい、人間の心理を捉えた興味深いテーマも
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株メンタル トップ3%投資家の最強ソリューション
最後は、書籍のタイトルからも分かる通り、投資をする上でのメンタルの重要性を説いたこちらの書籍です。
著者 | 上岡 正明 |
出版社 | 東洋経済 |
初版発行 | 2022年9月 |
定価(本体) | 1,400円 |
おすすめ度 | ★★★★★(5段階中) |
① 投資家心理を理解することが最も重要
投資を始めると、まず自分が知らない用語やチャート分析などのテクニックに走りがちですよね。
私自身もチャートの読み方を学んだり、テクニックを磨こうと考えていた時期もありましたし、今でもそれらを知ることは、他の投資家が何を見て判断するか考える上では大事だと思っています。
ただ、この書籍と出会い、焦りや過信といった投資家としての感情が投資成績に大きく影響し、時には手痛い損失を招くことを理解しました。
今では、自分が今こういう心理状態にある、ということを把握し、冷静・冷徹に行動する、自分自身のメンタルをコントロールすることこそが、長く投資生活を続けて成功していく上で、最も重要だと考えるようになりました。
② 心理面を理解することの大切さ
心理面の理解がどういうことかと言うと、自身と他人の2つの視点で考えることで、
ことだと考えています。
このような考えに至ったのは、実際にマーケットで保有銘柄の値動きを見ていて、上がった時には興奮して利益を小さく確定し、売った後にその銘柄が大きく上昇するのを見たり、逆に下がった時には意地になって追加で買いを入れて結果的に損切りしたりと、市場に翻弄されてしまっているな、これが続くと精神的にもしんどいなと感じたことがきっかけです。
そんな時にたまたま著者の上岡氏がYoutubeでメンタルの重要性を説いているところを見て、書籍も紹介していたので手に取ってみたところ、まさに自分のモヤモヤを整理・解決してくれる内容でした。
タイムリーに書籍に出会えたことも評価に入っていますが、この3つの中ではこの書籍を最もおすすめしたいです。
●メンタルコントロールについてもっと知りたい方へ
③ おすすめのポイント
この書籍はそういった投資家の行動心理にフォーカスして、
- なぜ9割の投資家が負けるのか
- 投資家が良く陥りがちな思考
に心理学的の観点からその原因を捉え対策を挙げています。
情報の切り取りによる自分にとっての都合の良い解釈や、損失の先延ばし・塩漬けなど、私も今でもはまってしまう、投資家あるあるを解決する内容になっています。
投資で純資産5億円を築いた著者である上岡氏の投資経験が盛り込まれています。
Youtubeでも高頻度で情報発信されていますので、こちらも一度ご覧になってみてください。
- 自身の行動・メンタルをコントロールする具体的なノウハウ
- 投資家の行動心理を理解して、一歩先に進んだ投資家になれる
- 著者のYoutubeで、最新の情報も得られる
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より上達するために読んでおきたい書籍
ここからは、投資を始める上では必須では無いものの、より上達する上では読んでおきたい書籍をいくつか紹介したいと思います。
先に挙げた3つの書籍を読んでもっと勉強して詳しくなりたいと思った方は、是非読んで見ていただければと思います。
なお、3つの書籍よりもおすすめ度が高いものはありますが、絶版になっていて古書でしか買えない書籍や、投資を深く知っていく上では非常に大事なものの初心者にはハードルが高そうな書籍はこちらのカテゴリーに入れています。
ジム・クレイマーの株式投資大作戦
著者 | ジム・クレイマー(訳:井手 正介・吉川絵美) |
出版社 | 日本経済新聞出版社 |
初版発行 | 2006年7月 ※絶版 |
定価(本体) | 1,900円(古書では6,000~7,000円) |
おすすめ度 | ★★★★★(5段階中) |
こちらは残念ながら絶版になってしまった書籍なのですが、アメリカの著名投資家ジム・クレイマーが書いた書籍で、数少ない日本語訳になっているものの1つです。
長期投資や短期トレードにおけるルールや、ウォールストリートの機関投資家も参考にしていると言われる銘柄ローテーションの考え、個別銘柄のポートフォリオの組み方等、個別株投資において参考になる具体的な投資手法を分かりやすく解説しています。
P&Gやキャタピラーなど、有名な銘柄を例に使って解説しているので、実際の投資にもかなり役立つと思います。
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ジム・クレイマーの”ローリスク”株式必勝講座
著者 | ジム・クレイマー(訳:井手 正介) |
出版社 | 宝島社 |
初版発行 | 2015年1月 ※絶版 |
定価(本体) | 1,900円(古書では8,000~10,000円) |
おすすめ度 | ★★★★★(5段階中) |
こちらも同じくジム・クレイマーが書いた書籍で絶版になっています。
株式投資大作戦が短期トレードなども取り扱っていたのに対し、こちらはより長期投資にフォーカスして、2010年代から伸び始めたグロース株の見分け方や、メガトレンドとその時流に乗っている銘柄、ジム・クレイマーが注目している名CEOが率いる企業銘柄などを解説しています。
アマゾンやグーグル、スターバックスなど、今でも注目されている銘柄も多く出てくるので、とても参考になります。
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投資で一番大切な20の教え
著者 | ハワード・マークス(訳:貫井 佳子) |
出版社 | 日本経済新聞出版 |
初版発行 | 2012年10月 |
定価(本体) | 2,000円 |
おすすめ度 | ★★★★★(5段階中) |
「安く買って高く売る」、投資の大原則を理解して自分の投資に生かしたいと思ったら、この書籍は必読です。
特定の銘柄に触れるものでは無く、株式マーケットを支配する投資家心理を理解し、これを逆手にとって、もしくは利用して、いかに良い銘柄を安く買うか、原理的な部分から解説しています。
投資を始めたばかりの方には少し抽象的な内容で分かりづらいため、必須の書籍には入れなかったのですが、マーケットの流れを上手く利用して長期的に資産を増やしたい方には、一度読んでいただきたい書籍です。
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相場ローテーションを読んでお金を増やそう
著者 | 岡崎良介 |
出版社 | 日本経済新聞出版 |
初版発行 | 2008年2月 ※絶版 |
定価(本体) | 1,500円 ※Amazonに古書あり |
おすすめ度 | ★★★★(5段階中) |
野生の経済学者として知られ、度々メディアにも出演している岡崎良介氏が書いた書籍で、株式だけでなく、金利や為替、原油や金なども含めた商品マーケットについて、実際のデータから長期・中期におけるそれぞれの相場の循環サイクルを見つけ出し、解説しています。
岡崎氏は、このような形で実際のデータ間の関係を分析し、次の相場を予測するのに長けた方で、Youtubeでの直近のマーケットに関する解説も含めて、私は長期投資におけるアイディアの一つとして参考にしています。
米国会社四季報 2022秋冬号
出版社 | 東洋経済新報社 |
初版発行 | 2022年10月 |
定価(本体) | 3,000円 |
おすすめ度 | ★★★(5段階中) |
こちらは事典的な位置づけで、書籍やYoutubeで取り上げられている銘柄を調べる際に使っています。
意外とその企業の事業内容や株価周辺、財務情報についてコンパクトにまとまったコンテンツはネットには落ちていないので、企業毎に1ページにまとまっているので、簡単に調べたいときにとても重宝しています。
長期投資で、個別銘柄のファンダメンタルを自分でもきちんと押さえておきたい、という人は持っておいて損は無いと思います。
※2023年春夏号が4月中旬に出るようなので、待てる方はこちらを購入した方が情報がアップデートされているので良いと思います。
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まとめ
この記事では、投資初心者の方に必須の3つの書籍と、さらに上達する上でおすすめする書籍を紹介ました。
他にも投資を始めたばかりの方向けに、有用な情報を発信していますので、是非ご覧ください。
●おすすめの記事
●書籍と合わせて、Youtubeでも勉強したい方へ
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※無料のオンライン動画セミナーで体験受講が可能です。私も視聴しましたが、特に初心者の方は、投資に対する姿勢を勉強する意味でも見るだけの価値があると思います。動画の中で有料講座の紹介はありますが、強引な勧誘はありません。
※この記事に記載した内容はブログ運営者の個人的な意見やアイディアを述べたものであり、専門的なアドバイスを示すものではありません。特定の銘柄への投資を推奨するものではなく、投資の判断・実行は自己責任でお願いします。