マーケットが下落すると慌てて投げ売りしてしまいその後の上昇を逃す、欲しかった銘柄が上昇すると焦って高値掴みしてしまい損切りする羽目になる、こんな経験は誰でもあるのではないでしょうか。
パニックが投資では命取り
私が個別株投資を始めた当初は何度もこんな経験をし、毎回、あの時こんなことをしなければ良かったと悔しい思いをしてきました。
この時の自分の心理状態を振り返ると、下落の不安や上昇の焦りなど、一種のパニック状態になっているんですよね。
そのため、株式投資では、メンタルや冷静に取引することが大事とよく言われます。
ただ実際に、冷静になれと言われても、そう簡単になれるものではありません。
今回の記事では、パニックに陥る原因をきちんと理解して、それを克服するために実際に私が行った方法を紹介します。
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パニックを防ぐには原因を取り除く
それは、一般的な病気やケガの治療と同じで、パニックになる原因を知って、それを取り除く必要があるからです。
今起きていることが「見えない不安」がパニックを呼ぶ
では、そのパニックになる原因が何かという話ですが、結論から言うと、「今起きていることの原因が見えない不安」であると、私は考えています。
例えば、マーケットが開いた瞬間に自分の保有銘柄が5%も下落したら、大体のアマチュア投資家は焦ると思います。
そこで普段から準備ができていないと、「何か企業にとって悪いニュースでも出た?」「経済がクラッシュした?」、そんな混乱に陥り、回避本能から感情的に行動してしまいます。
でも、行動する前に踏みとどまって、「そういえば、同業種のあの会社が今日悪い決算を出していたから、その影響かも知れない」「一気に上昇したから多少売りが入ったのかも知れない」
こんな感覚が持てれば、最初は不安を覚えても、パニックに陥ることなくいったん様子を見て、冷静に対応することができます。
背景が分かれば冷静に対処できる
要は、「今起きていることの背景が掴むことができる」状態にあれば、パニックを防ぐことができるのです。
実際に、私はこの感覚を持つことで、マーケットの動きに翻弄されず、冷静に対処することができるようになりました。
今回は、パニックにならず冷静に対処するために、どんな知識や情報をどうやって得るか、私の実際の経験を元に、具体的に解説します。
もちろん、これを勉強したからと言って、プロの投資家では無いので、市場の動向が100%予測出来たり、動きの原因が分かるわけではありません。
でも、少なくとも、自分が他の一般的な投資家と同じくらい情報を持っている、流れが分かっている、こういった状態になれれば、パニックは防ぐことが可能です。
また、私の実感ですが、パニックを防ぐことが、投資家として一段レベルが上がるために重要で、焦りから来る無駄な売買取引・無駄な損失も防ぐことができるようになります。
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今起きていることが「見える」ようになる3つの方法
それでは、実際に何をすれば、株式市場で今起きていることの背景を掴むことができるようになるのか、3つの方法を説明します。
先に概要を紹介すると、いずれも地道に勉強して知識や情報を自分の中に蓄積していく方法です。
残念ながら、「この銘柄を買えば勝てる!」、「このテクニックさえ身につければもう慌てない!」といった簡単なハウツーではないし、かなり体育会系に思われるかもしれません。
ただ、今からお伝えする方法は、継続して取り組む必要がある分、銘柄紹介やハウツーのような付け焼刃とは異なり、間違いなく投資人生で自分のノウハウとして残ると自信を持って言えます。
その点は安心して取り組んでいただければと思います。
ジャンルが異なる株式投資本を5冊以上読む
まず、一つ目は、株式投資本を最低5冊以上読む、それもジャンルが異なるものです。
投資を始める際、いわゆる「株式投資の始め方」などの入門書を読むことは多いと思いますが、それ以外のジャンルも含む5冊以上となると、意外と読んだことが無い方もいるのではないでしょうか。
① ジャンルが異なるものを読むことで、様々な投資家の思考を知る
なぜジャンルが異なるものを読む必要があるか、その理由は、
1)短期投資、長期投資も含めた、様々な投資手法の基本の型を知る。そのうえで、
2)他の投資家が基本的に何を見て投資判断をしているかを理解する
ためです。
ここでいう、「基本の型」というのは、以下のような、一般的な投資家だったら知っているであろう投資・トレードの仕方や、判断に使う知識・情報を指します。
- 株式チャート(ローソク足や移動平均線の意味を含む)、企業業績の見方
- 短期投資・トレードの売買に使うチャートの形や指標
- 長期投資で見る企業の強さなどを判断する材料
- その他、株式市場に影響する基本的な経済指標、景気指数など
一つ目の、様々な投資手法の「基本の型を知る」ことが重要なのは、何となく分かると思います。
では、二つ目が何を意味しているかについて、少し説明します。
株式市場は、短期で売買するトレーダーや長期目線の投資家、その他機関投資家など、多くの投資家が集まって株式の人気投票を行い、買う人が多ければその株式の価格が上がる、売る人が多ければ下がる仕組みになっています。
つまり、当たり前ですが、投資家全体の動きが市場の動きになるわけです。
ここで、その人気投票に参加する他の大勢の投資家も、プロやアマチュアなどのレベルの差はあれど、上に挙げた「投資の基本の型」をベースにして投資判断をしています。
つまり、「投資の基本の型」を勉強することは、市場の動き=その他大勢の投資家が動く要因やきっかけを勉強することに他なりません。
要は、基本的な投資方法やそれに使う知識・情報を身につけると、自分の投資技術が上がるだけでなく、市場の動きも分かるようになる、ということです。
そのためには、例えば自分が興味があるチャートの読み方を勉強するだけでなく、長期投資家はどんな視点で銘柄を選んで、株価がどうなったら売買するのかを掴んでおく必要があります。
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② どんな書籍を選んだらよいか
それでは、どんな書籍を選んだらよいかですが、投資の入門書以外であれば、短期投資、長期投資それぞれに特化したもの+米国の著名な投資家(長期寄りですが、バフェット、ハワード・マークス、ピーター・リンチなど)の書籍を選べばまずは良いのではないかと思います。
それ以外でも、Amazonの投資本で評価が4.0以上であれば、まず問題ないです。
念のため、私のお勧めする書籍をまとめた記事のリンクも載せておきます。
Youtube等で投資の流れ・トピックを掴む
2つ目が、米国株投資の情報を取り扱っているYoutube等のメディアで、投資の流れやトピックをできるだけ毎日掴むことです。
これはどなたでもやっていることだと思いますが、これも書籍と同じく、Youtube番組の好みや取り扱っている内容に関わらず様々なジャンルのものを見るのがお勧めです。
また、できれば毎日4コンテンツ位は見たいので、ほぼ毎日配信しているチャンネルや、15~20個ぐらいチャンネルを登録しておきアップされたら見る、というやり方が良いと思います。
こちらも参考までに、私がお勧めするYouTubeチャンネルをまとめた記事のリンクを貼っておきますので、よろしければ活用ください。
実際にマーケットや経済指標をチェックする
最後が、実際に自らの目でマーケット情報や経済指標をチェックして市場の動きを把握することです。
こちらも、自分が売買する日だけでなく、できるだけ市場が空いている日は少しでも見た方が、より投資の感覚は掴みやすくなると思います。
ただし、米国株市場が開くのは日本時間の深夜から翌日の早朝で、この時間中ずっと見張っても仕方が無いので、私は市場が開いてから30分、その後寝る前に1、2度主要なマーケット情報や、保有銘柄や気になっている銘柄の値動きを見る程度にしています。
また、株価は同業他社の業績や、経済指標の影響も受けるため、他の投資家が見ている主要な経済指標は見ておいた方が良いでしょう。
ちなみに、私はYahoo FinanceのUS版でマーケット情報を、「TRADING ECONOMICS」というサイトの「Calendar」で経済指標をチェックしています。
TRADING ECONOMICSは、米国の主要な経済指標が発表時間になったら自動的にアップされます。その中でも、インフレ率や雇用統計など、特に重要な指標はハイライトされているので、とても分かりやすいです。
参考までに、私がチェックしている情報は大体こんな感じです。
1)マーケット情報(大体毎日):
・主要指数(S&P500、ダウ、NASDAQ、ラッセル2000
・保有銘柄・気になっている銘柄の株価
・米国債金利(2年~30年)
・原油の先物取引価格
・VIX(いわゆる恐怖指数)
2)経済指標(発表の都度):
・インフレ指標(CPI、PCE)、雇用統計、GDP、PMI
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3つの方法を効率的に進めるコツ
この3つの勉強を毎日やろうとすると、最低でも1日30分~1時間位は時間を捻出する必要があります。
日々、仕事の残業や家事をしながら、このためだけに時間を作るのが難しい方も結構いると思いますので、私が考える、これらをできるだけ短時間でこなすためのコツをご紹介します。
特に、②、③のコツについては、そこまでやらなくても十分に時間はとれるという方もやってみて、短縮できた時間で読む書籍を増やしてみる、Youtubeのチャンネル数を増やすなど、時間を効率的に使ってインプット量を増やすことにトライしてみてください。
最初の内は、できるだけインプット量を増やした方が投資の上達は早いです。
① とりあえず少額でも個別株、ETFなどを買ってみる
よく、実際に投資しなくても、投資したつもりでシミュレーションすれば投資の勉強になる、と言われたりしますが、私はこれとは反対の意見です。
実際に自分が本業で稼いだお金を投入すると、勉強への真剣さが全く変わり、間違いなく知識の習得が早くなります。
また、実際に投資をすると、どのくらい株式にお金を突っ込んでいると自分が慌てたりするのか、リスクに対する肌感覚が分かってくるようになります。
もし投資をしたことが無い人であれば、個人の経済事情にもよりますが、3万円~5万円など、その辺りから運用を始めてみるとよいと思います。
投資額が少な過ぎると、関心が低くなって勉強に身が入らない可能性があります。
② Youtubeは1.5倍~2倍速で聞く
効率的に情報を得るために、Youtubeは倍速で流しましょう。
最初は違和感があると思いますが、慣れると十分言っている内容も頭に入ってくるようになります。
私は1.5倍速で聞いていますが、もっと速くても聞き取れる方は、2倍速でも問題ないでしょう。
③ すき間時間を有効活用する
すき間時間を有効活用して、ながら勉強をしましょう。
イメージは十分湧くと思うのですが、例えば電車の通勤時間を利用して本を読んだりYoutubeを見る、洗濯や食器洗いなど家事をしながらYoutubeの音声だけ聞くといった感じです。
ちなみに、私は現在、在宅で仕事をしているため、後者をやることが多いです。どうしても家事に集中してしまって、よく聞き直したりしているのですが。。。
まとめ
今回は、投資では命取りなパニックを防ぐために、「株式相場が見えるようになる」3つの勉強方法と、これらをなるべく効率的に進めるコツをお話しました。
パニックにならないためのメンタルは、勉強を始めて3か月ぐらい、場合によっては半年ぐらいしないと、身に付かない可能性がありますが、私が投資人生を続けている中で、自分が確実にレベルアップしたと実感している方法です。
是非、一部でも取り入れてみていただければ嬉しいです。
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※この記事に記載した内容はブログ運営者の個人的な意見やアイディアを述べたものであり、専門的なアドバイスを示すものではありません。特定の銘柄への投資を推奨するものではなく、投資の判断・実行は自己責任でお願いします。