10年以上の投資経験を通じて、これから投資を始める方や忙しくて時間が取れない方は、個別株に手を出すよりもインデックス型の投資信託から始めることを理由も含めてお話します。
投資信託は「個別株式の盛り合わせ」
まず、投資信託とは何なのかを説明します。もう知っているよ、という方は読み飛ばして大丈夫です。
一般社団法人投資信託協会によれば、投資信託とは「投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品で、その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みの金融商品」とされています。
要は、投資の専門家に自分が投資したい額のお金を渡すと、専門家が選んだ株式に専門家を通じて投資したことになり、そこから得られた値上がり益や配当を受け取ることができるものです(もちろん、株式と同様、元本割れする可能性はあります)。
例えば、レストランに入ったら普通はステーキやデザートなど、予算に合わせて食べたいメニュー(個別の株式)を自分で選ぶと思いますが、シェフに頼んでおすすめメニューを選んでもらい盛り合わせて出してもらうようなイメージです。
そういった意味で、投資信託は自分で株式を選ぶ自信が無い初心者の方や、なかなか投資先の企業について勉強する時間が取れない、管理し切れないという忙しい方にお勧めの投資と言えます。
アクティブ型投信とパッシブ型(インデックス)投信
さらに投資信託の中でも、投資方針によって大まかに二つの種類に分かれます。
- アクティブ型投信:市場平均を上回る積極的なリターンを得ることを目的に、投資信託の運用者が投資対象をセレクトするタイプの投資信託
- パッシブ型(インデックス)投信:市場平均と同じリターンを得ることを目的に、市場を構成する
どちらを選ぶかによってパフォーマンスが大きく変わってくる可能性がありますので、自分がどちらの投資信託を買おうとしているのか、よく理解しておいた方がよいです。
以前はアクティブ型の投資信託も多かったのですが、アクティブ型はパッシブ型よりも運用にかかる手数料が高く、運用成績も奮わないことから、ここ数年はパッシブ型の、特に買付手数料が基本的にかからないインデックス投信が主流になっていると感じます。
ちなみに、私が口座を持っているSBI証券では、
- 米国市場のS&P500株式インデックスに連動するe-MAXIS Slim米国株式(S&P500)
- 全世界の株式に投資するe-MAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
※「オルカン」と略して呼ばれることもあります。
などがインデックス投信としてはメジャーで、販売ランキングも上位に来ています(いずれも三菱UFJ国際が販売)。私も個別株式以外の投資信託は「e-MAXIS Slim米国株式」の1本で運用しています。
時間や気持ちに余裕ができたら個別株に挑戦すればいい
とはいえ、せっかく投資を始めるのであれば、個別株式にも投資してみたいという方もいると思います。
個別株は当たれば大きいものの、良い銘柄を良いタイミングで選ばないと大きく損してしまったり、日々の値動きが激しく精神的に疲れてしまったりします(少なくとも私はそうです)。
投資は正常心で続けることが最も大事だと思いますので、個別株のメリット・デメリットも踏まえながら、じゃあ個別株にも手を出すとしたら、どれ位のバランスでやるべきかなど、別の機会に触れたいと思います。
※この記事に記載した内容はブログ運営者の個人的な意見やアイディアを述べたものであり、専門的なアドバイスを示すものではありません。特定の銘柄への投資を推奨するものではなく、投資の判断・実行は自己責任でお願いします。