ブログを始めて約3か月経ち、銘柄分析や投資のコツなどを中心に紹介してきましたが、実際に私自身がどのような投資スタイルでどう運用しているかについてはあまりお話していなかったので、この機会にまとめてみました。
私自身も勉強と実践の試行錯誤を繰り返しながら運用しているところですが、特にこれから投資を始めようとしている方や、始めたばかりの方に少しでも参考になれば幸いです。
投資スタイル(自分自身の強み・弱みを踏まえて)
恥ずかしながら、私自身、結構熱くなりやすい性格で、仕事や日常生活でも、一呼吸を置いて、冷静になった状態で対応することを心がけています。
また、会計士を生業としていて財務諸表を読み解くのが得意で、それを基にしたビジネスの理解・分析に面白みを感じることから、自分には
投資家心理や市場の需給を読む力が求められる短期トレードよりも、ファンダメンタルを重視した中長期投資が向いている
と考えています。
こうした自分自身の強み・弱みと、経済的・時間的な制約を踏まえた目標や戦略を立てています。
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大まかな投資目標
● 給与収入に依存しなくても良い状態と、自分の家族との時間や趣味に遠慮なくお金を使える環境を目指す。
● 金額面での目標を設けてしまうと、リターン目標の制約により、よりリスクの高い投資手法や対象に目が向いてしまうため、金額目標は設けない。
● ただし、「思考は現実化する」という考えと、将来へのワクワク感のため、当面は、資産1億円が目標(できるかどうかは別として。。。)
● 投資の金銭面、精神面の負担が大きくなって本業や家族に迷惑がかからないよう、余裕を持った運用を心がける
そして何よりも、これから長い付き合いになっていくので、
投資を楽しむ!
ことが大事だと考えています。
投資戦略
● 長いスパンでの資産形成を目指すため、中長期(2年~5年、10年)での米国株の運用が中心
● 20年以上先に必要になるリタイア後の生活資金は、主にS&P500等のインデックスに連動する投資信託・ETFに毎月一定額を積み立てる。それ以外の余裕資金で米国個別株に投資
● 相場が下落した時のリスクコントロール、メンタル維持のため、また、良い銘柄を安く買うため、当面の生活資金を除いたベースでも、余裕資金を全て運用せずキャッシュとして残しておく。
特に現在は相場が不安定なため、2020年・2021年よりもキャッシュを厚めに保有
(なんとなく、投資信託・個別株・キャッシュの比率を均等±20%くらい)
● 短期トレード、レバレッジ取引については、自分は勉強不足、不向きのため当面はやらない。現物取引を中心に、この成果が出てきたら他の投資法を検討する
(夜中に起きていられないので、米株のデイトレードは無理)
● 株式以外の金融資産には基本入れず、株式・キャッシュのバランスでアセットアロケーションを考える(債券はアリかもと考えている)
個別銘柄の投資基準
中長期をベースに考えていることから、短期での景気指数の動向や、企業の業績はそこまで気にせず、目当ての銘柄が安くなったら買うイメージです。
● 業績が今後も安定して成長することが予想される企業に投資する。具体的には
- 業界でナンバーワンのシェア
- 圧倒的なブランドを持っている
など、競争優位性が高い企業
● 配当金を毎期支払っていることは安定株主が確保されて、株価が安定するメリットがあり、ポートフォリオを考える上で目安になるが、高配当であることだけで投資対象にしない。
● 5~8銘柄程度に分散投資する(これ以上の銘柄だと、業績や事業構造の変化など、将来の成長や競争優位性に影響する情報をキャッチアップできないため)
● 「安く買って高く売る」ことを念頭に、相場や狙っている銘柄が売られ過ぎの状態になったら、PERなども見ながら少しずつ買う
● 気になる面白そうな銘柄があったら、何株か買ってみる。その後業績や財務内容を調べて、良さそうであれば本格的に買い増していく
(少し買うのは、買わずに「面白そう」だけだとその後なかなか調べず投資機会を逃す一方で、一括買いによる失敗を避けるため)
なお、個別銘柄の具体的な判断基準については、人によって見る視点が変わってきますが、私は主に「事業の成長性」「収益の安定性」「財務の健全性」を中心に、見ています。
これらの3つの具体的な判断基準と、実際に投資対象について分析・判断した結果については銘柄分析の記事で載せていますので、よろしければどうぞ → こちら
●例えば、VISAについての分析はこちら↓
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現在の運用額
私が投資を始めたのは今から14年前の2009年です。
きっかけは、ただ単に貯金をして1%にも満たない金利しかもらえないなら、何も考えずに効率的にお金を増やす方法は無いかなと思い、その頃は調子が良かった不動産投資信託から投資人生が始まりました。
当初はとりあえず給与が残ったら入れる、という感じで運用額も大したものではありませんでしたが、数年前から真剣に資産形成を考えるようになり、家計を見直すことで入金力をまず上げました。
これまでの運用額の推移
そのため、運用額が劇的に増えている年もありますが、これは運用がうまくいったというよりも、持っていた車の売却や飲み会などの交際費節約による入金力アップが主な要因で、運用益は徐々に増えているものと見ていただければと思います。
下のグラフは純粋な運用額で、これ以外にキャッシュでも待機しています。
2021年あたりから米国株式市場や経済の見通しが怪しくなってきたため、キャッシュ比率を上げたのと、単純に運用リターンが悪くなったため、運用額はあまり増えていませんね。
2023年3月時点での運用額の内訳
参考までに、現在の運用額の内訳も載せておきます。
投資信託はS&P500連動型の投資信託一本です。
個別株については、2021年頃まではグーグルやアマゾンなどのテクノロジー株や、グロース株に手を出していたのですが、その後FRBの金利引き締めで大きくやられてしまいました。
そのため、ポートフォリオを見直し、現在は、
● 景気後退に強いといわれる必需品や医薬品などのディフェンシブ銘柄
● 利益をきちんと出し、自社株買いや配当により株主還元を行っている企業
● 一部のリスク枠で、一時的に株価が下がっている会社やグロース株も保有
を中心にポートフォリオを組んでいます。
これで、2022年の後半から徐々に成績が安定してくるようになりました。
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今後の投資方針
当面は、このポートフォリオをベースに、余剰資金を使って徐々に個別株の比率を上げていく予定です。
具体的には、インフレ指標や雇用統計、FRB幹部の発言などで株価が下がり、売られ過ぎになったら少しずつ買い増していく予定です。
今、株を買い続ける理由
なぜこの先行きが不透明な中で買うのかという話ですが、私自身は短期的に強気に見ているというわけではなく、1~2年先がどうなるかは誰にも分からないと考えているためです。
例えば、私が現時点では(おそらく誰にも)正確には予測ができないと考えていることとして、以下の5つがあります。
➤ インフレはこの後どの程度続くのか
➤ (主に、これに対応するため)FRBはどの程度利上げや金融引き締めを行うのか
※現に、FRBは何度も政策変更している
➤ (その結果として)景気後退が今後来るのか、
来るとしたらソフトランディングなのかハードランディングなのか
➤ (その時)投資先の業績はどうなっているのか
➤ (最終的に)投資先の株価はどうなっているのか
そうした場合、株価がこれから上がることに賭けて余剰資金を全部投入する、反対に株価が下がることに賭けて持っている株を全て売ってキャッシュ化する(下がったところでまた入る)、どちらもリスクが高いということになります。
そのため、足元で企業の業績をしっかり見て、その上で安い水準になったら買う、というのが確実かなと考えています。
こんな偉そうなことを言っていますが、ハワード・マークスのほぼ受け売りです。
興味がある方は、こちらの記事からどうぞ。
● 長期投資家が気にすべきでない情報とは何か↓
● 優れた投資家になるために必要な思考↓
● 長期投資における売りのタイミング↓
まとめ
私はこんな感じで中長期での資産形成を目指し、楽しみながら投資しています。
実際に私が参考にしている投資家のアイディアや、投資する際の判断基準を使った銘柄分析を他の記事で紹介していますので、よろしければそちらもご覧ください。
●銘柄分析はこちら
●どんな銘柄でポートフォリオを組むべきか悩んでいる方はこちら↓
●長期投資も含めた投資手法全般について、もっと体系的に質問しながら学びたい方↓
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※この記事に記載した内容はブログ運営者の個人的な意見やアイディアを述べたものであり、専門的なアドバイスを示すものではありません。特定の銘柄への投資を推奨するものではなく、投資の判断・実行は自己責任でお願いします。